第9回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜ミーティングはいつも笑いが

歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、歯科医院を共に営む夫(真面目なのでここではマジオ君)とともに、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年から書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外のこととする。

歯科医師夫婦のつれづれ手帖vol 9
ミーティングはいつも笑いが。。。MDCニュースレター2015年3月号より

開院してもうすぐ5年。当院でずっと続けていることがある。月に一回のマンション脇の通路などの「外掃除」と、毎朝の「ミーティング」である。 毎朝、今日の患者さんについての連絡事項や、前日の反省点、事務的な連絡など、10分ほどの短い時間だが、スタッフと歯科医師が時間を共有する。

当たり前のように続けていたミーティングだが、だんだんと疑問がわいてきた。

いつも、一方的に院長や副院長が話をし、スタッフはそれをきいて「はい」と返事をする。 たまにスタッフのほうから意見が出ることはあるが、なかなか毎日活発な議論とまではいかない。

学校の集会のような静かなミーティングが続くこともあり、ある日、院長がアイディアを出した。

「毎朝、自分が経験したハッピーなことを発表することにしよう!!」

実は以前にも、1分間スピーチとして週に一度、順番に話をしたことがあった。自分の番が来ると一生懸命考えるが、まわってくるのは数か月に一度。今回の提案は、なんと毎朝「あみだくじ」で、当日発表する人を決めるというものだった。・・・・これには緊張感が漂う。

みんなどんな感じになるかな…?心配ながらも始めた「朝のハッピーさん」スピーチだったが、始めて見ると意外な発見が。みんないつ自分にあたるかわからないので、常に日頃の生活での「小さな幸せ」を探しはじめた。もちろん、院長、副院長も一緒である。

そして毎朝院長手作りのあみだくじを行うたびに、「アーまた当たった!!」「どうしよう~」と笑いが起こり、しかしその台詞とは裏腹にみんなすらすらと小さなハッピーを話し始める。患者さんに言われたうれしい一言だったり、家族のことだったり、内容は多岐にわたり、毎朝盛り上がる。人は話をすればするほど、そして一緒に笑うほど、お互いに分かり合える。そんな気持ちになる、毎朝のミーティングである。(文 のあみ)

回想版 〜朝のミーティング

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のあみ

手作りのあみだくじの線をなぞるマジオ先生が若いなあ〜

働き方改革が推進されている今、当時誰とはなしに「いつもお世話になっているマンションの草取りやゴミ拾いをしよう」とはじめた月に一回の外掃除は、少し早く来なければならないと言う理由でやらなくなってしまったが、いまだに、朝のミーティングは続いている。

あみだくじで当たった人が1分間スピーチをする、という他にも、いろいろな紆余曲折を経て、現在は「職場の教養」的な本を購入し、順番に読んで、感想を言う、ということをしている。毎回とてもいいことが書いてあって、経営者としては普段あまりスタッフに言いにくいようなことも、本の中の文章が優しく教えてくれるので、大助かり。経営者の皆さん、ミーティングに困ったら、おすすめです。

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