第1回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜初夏の頃〜

歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、歯科医院を共に営む夫(真面目だからここではマジオ君)とともに2014年から書き始めた小さな文章。初めはA5用紙に印刷して患者さんにみてもらい、今は院内新聞の1記事として掲載しています。SNSが普及した今では考えられないアナログですが、自分たちの人となりを知ってもらいたい、という気持ちは昔も今も一緒。
なんだかんだで続いています。
ルールは二つ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外のこととする。

第1回 患者さんに親しみを持って欲しい!初めて書いた院内患者さん向け文章の話。
〜盛岡の小さな歯科の話です〜

初めて書いたときは、「自分たちの歯科医院にくる患者さん向け」ということもあり、何を書こうかな。とりあえず、無難なところから、というのが見え見え。でも、この間書き終わった原稿が77回ということを考えると、とても感慨深いものです。

我が家は盛岡のはじっこに家があります。土地が安い、というのもありましたが、四十四田ダム(四十四田湖:しじゅうしだこ)の向こうに修道院の赤茶けた屋根が見える景色は夢のように素敵で、若かった私はそのロマンティックさに目がハートになったものです(表現、古っ)。しかし、いざ家を建てて住み始めてみると、雪は多い、寒い、風が強い、そしてカメムシが多い。。。。広い土地に素敵な庭をと思っていたのに、土は硬くて石だらけ、本当に北海道の開拓民か、という生活が待っていたのでした。それでも、「住めば都」。木々が生い茂り、今では修道院の屋根はおろか湖すら見えなくなってしまいましたが、岩手山は相変わらずきれいで、文中にあるような「南部片富士」なんて異名は必要ない!! 岩手山は岩手山、と思います。(この文は2020年12月に書いています)

初夏の頃 〜歯科医師夫婦のつれづれ手帖Vol1~

蒸し暑い季節になりました。当歯科医院では、50坪ほどのスペースに、スタッフルームを合わせて5台のエアコンを設置しています。毎年のことながら、やっと寒い暖房の季節が終わったかと思うと、蒸し暑くて冷房が必要になり、エアコンのスイッチを入れない日は年に数日、毎月の電気代に頭を悩まされることになります。コンクリートのビルの一室なので、これも仕方ないのかもしれません。診療ユニット(椅子)は5台、場所によって暑い、寒いがあるようです。温度が気になったら、ご遠慮なくスタッフにお申し付けくださいね。

それに比べ、盛岡の北の端にある我が家。冬の寒さは盛岡でも桁違いですが、この季節だけはとても気持ちの良い場所になります。四十四田ダム(南部片富士湖などとしゃれた言い方をする方もいます)と、そこを囲む鬱蒼とした森が涼しい風を運んできて、夏にエアコンを使うことはほとんどありません。しかし子供たちにとっては、刺されると強烈に腫れるヤブ蚊、そしてかぶれやすい野生の草との戦いの季節でもあります。毎年お世話になる皮膚科の先生に、長男は「君は毎年こんなに草や虫にかぶれるから、自衛隊には入れないね」と太鼓判を押されてしまいました!写真は、うちの近くからみた岩手山。なるほど、南部片富士。(2014年 6月 Naomi書)

関連記事