「ひなた文庫」がデンタルスクエア待合室に誕生!! 〜第133回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖

「歯科医師夫婦のつれづれ手帖」は、2010年から歯科医院を営む夫婦が、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年より院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。なんだかんだ言ってもう11年、続いています。

ルールは2つだけ。

Contents

ルール1 必ず毎月、どちらかが書く
ルール2 内容は、歯科治療以外のこととする(時々ルール違反あり)

第133回 「ひなた文庫」がデンタルスクエア待合室に誕生!!

 

当院の待合室が広々して、たくさんの「棚」があることにお気づきの方も多いと思います。なんだか、本屋か図書館 みたいだな〜、なんて。

そうなんです。

いよいよ、当院待合室の本棚スペースが、全国に100箇所以上の姉妹館をもつ「みんなの図書館 みんとしょ」の姉妹館として、オープンすることになりました。

もともとのきっかけは、当院を設計してくださった新潟在 住の建築士、東海林健氏のオフィスの隣に設置された民間図書館「異人池建築図書館」を訪ねた際の感動。(写真は実際の図書館と喫茶室)

一箱 一箱に本棚の「オーナー」がいて、美しくて、居心地が良くて、おしゃれで、そして何より、60箱に及ぶ一箱オーナー たちの心のこもったディスプレイが普通の図書館とは全く違っていて。とにかく、衝撃でした。

私たちもこのような、地域の皆さんに愛され、参加してもらえる図書館を待合室に作ってみたい。
というわけで待合室には最初から、たくさんの美しい本棚を設置してもらったのですが、日々の診療に追われ、しばらく手をつけられずにおりまし た。

それでも棚に息を吹き込まなければ! と一念発起。

東海林氏と、建築図書館の司書をしている方の指導、そして歯科スタッフの協力のもと、少しずつ準備を重ね、とうとうデンタルスクエア待合室の中に「みんとしょ」である「ひなた文庫」を8月末にオープンしました!
この素敵な名前も、スタッフが考えてくれました。

「みんとしょ」の多くは、商店街の空き店舗などを利用して開設されているため、家賃や最低限の維持費を一箱オ ーナーの方から「使用料」としていただいて運営しており、1ヶ月2000円というのが多くの料金設定です。
ひなた文 庫は、会計実務は外部の会社に委託することになるのですが、歯科のスタッフが司書を兼ね、歯科医院の待合室 の壁を無料で借りているため、費用を大きく抑えられます。

まずは6ヶ月5000円、というみんとしょの中では破格の費用で、一箱オーナーを募 集することになりました。

オーナーになって、自分の蔵書をたくさんの人の手に取ってもらうこともよし、図書館利用者として、オーナーの愛着のこもった本を読みふけるもよし。
生まれたばかりのひなた文庫を、どうぞ末長く、よろし くお願いたします。

(文:松浦直美)

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