今後のボディに乞うご期待! 〜第87回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜

歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、歯科医院を共に営む夫(真面目なのでここではマジオ君)とともに、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年から院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外の事とする。(時々ルール違反あり)

今月は、運動不足のまじお先生が、子供の少年野球時代の「パパ友」と一緒に無謀にも登山に挑戦したお話。
登山は数少ない趣味の一つだったのですが、しばらく遠ざかっているうちに「初心者向け」とあなどっていた山は遠く離れ、その美しい稜線から冷たい視線を浴びせられたようです。

第87回 乞うご期待!

 冬の間にだぶついた体を引き締めるべく、この春から散歩を始めた。友人のSさんが行っている、毎週日曜日の早朝散歩に加えてもらったのだ。Sさんの仕事場がある緑が丘を拠点に、高松の池周辺、愛宕山や小鹿公園など、その日の気分によってコースを決定し、1時間ほどはや足で歩く。Sさんの都合がつかないときには、自宅がある松園や医院周辺を一人で散歩する。日ごろ気が付かない小さな店を見つけたり、手入れの行き届いた庭のみどりなどに癒される。しかし一人よりは、とりとめのない話をしながらの散歩が、やはり楽しい。

 さて、そんなある日、ひょんなことから「山に登ってみよう!」ということになった。実は、岩手県立中央病院勤務時代に「山の会」というサークルに入っていた。その頃登った山の中で、印象に残っているが比較的楽に登れたイメージの女神山(西和賀町)が良いと考えた。標高955メートル、登り下りで約3時間。見事なブナ林といくつもの滝が楽しめる。さらに、下山後は温泉につかって疲れを癒してから帰ることができる。なんと素晴らしい計画ではないか!

 しかし、はなからアクシデントが…。県道1号から登山口への右折箇所を間違え、真昼岳の登山口に行ってしまうという失態。仕切り直して登り始めたはよいが、白糸の滝までのアップダウンで既に汗はダラダラ、息はハアハア。その後、頂上までの道のりは果てしなく長く感じられた。「つらいことは忘れる」という、私の習性のせいだろうか?いや、そうではない。あの頃よりひどく体力が低下しているのは明白だ。下山の際に、ブナ見平や降る滝など堪能し、十分に満足した登山ではあった。しかし、週一回の散歩程度では体力の回復はおぼつかないと実感し、YouTubeで見ながらできる筋力トレーニングをやることを決意した次第だ。

 だが優柔不断な私は、10分程度のトレーニングでさえ毎日継続することは出来ない。当然効果は上がるはずもなく、先日の人間ドックで撮影したCTを読影した医師に、「あなたはお腹出てないけど、内臓脂肪は結構ありますね。脂肪の中に臓器が浮いてる感じですよ!」と指摘されてしまった。これは、さすがにショックだった。肺と血管年齢は青年なみだと褒められたので、それに見合う引き締まったボディに改造するため、この秋から冬の間に地道に努力することを、ここに誓う。来春新たな私に会えることを、乞うご期待(笑)

(文:まじお)

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