信頼できる歯科の証!?歯科においてある、「あるもの」とは

こんにちは。

先日あるテレビ番組で、「いい歯医者を見抜く方法」というテーマで、歯科医院の内部が映され、「この中にある何が、良い歯医者の証なのでしょう?」というようなクイズ形式で質問が出されていました。

診療中の歯科医師とアシスタント、それにさまざまな医療機器がある室内。

歯医者選びに迷う人が多いことを反映して、「良い歯医者を見分けるには」などといった特集は、テレビでも雑誌でも以前からよく行われており、中には「ほんとかい?」と思うようなことや、明らかに一部の歯科医師が宣伝のために行っているような内容も多いです。

しかし、今回はなるほど、その通り!と思わされました。

その歯科医院に置いてあったあるものとは

今回の放送で注目していた「あるもの」とは、確かに歯科医院においてあるイメージがない方も少ないかもしれません。実際、当院でも、患者さんの前で取り出して見せると、「あれっ?」というお顔をされる方もいらっしゃいます。

しかし、これはとても大切なもので、当院ではなくてはならないものです。

それは、「一眼レフカメラ」。

これが置いてある歯科医院は、「良い歯医者」であるかどうかはわかりませんが、患者さんの診療の記録をきちんととっているという点において、信頼してもらっていいのではないかと思います。(置いてあるだけで、使っていない場合はダメですよ)

歯科医院での使い方

一眼レフカメラは、暗くてせまい口腔内の記録をしっかりと取るのに不可欠なものです。普通のデジタルカメラでは、なかなかしっかりとした記録を撮ることはできません。

私が、自分専用の口腔内用一眼レフカメラを購入するまでのバタバタの経緯を書いた記事はこちら↓

上記の記事の中にもありますが、歯科で一眼レフカメラを使用して口腔内を撮影する場面は、とても多くあります。当院で口腔内写真を撮らせてもらうのは主に下記の時です。

  1. 初診の時
  2. 治療前の記録
  3. 治療途中の記録
  4. 治療後の記録
  5. 定期検診の記録
  6. 口腔粘膜の病気など、経過をみている部位の記録

今のところ「なんでオレの口の中の写真を撮るんだ!?」と怒る方はいらっしゃいませんが、きちんと説明し、同意をいただいて撮影させていただいておりますし、もちろん嫌な方は、断っていただいても構いません。

治療前後の写真など、研修会、学会、SNSやこちらのブログなどで紹介させていただく場合は、あたらめて文書で同意をいただきます。

審美歯科、予防歯科では必須

当院では、成人の方は初診時にはほぼ全員の口腔内写真を撮らせていただきます。口腔内の写真を12枚、慣れた歯科衛生士であれば、5分ほどで撮ってしまいます。

自分では決して見えない場所を大写しにしてくれることで、予防歯科におけるブラッシング指導や、定期メインテナンスでは歯科衛生士側も気をつけなければならない場所などを、確認することができます。予防歯科では初診時および定期検診に入ってからは1年に一度、かならず口腔内写真をとって歯ぐきの状態や汚れのつき具合を確認します。

審美歯科や矯正治療では、その撮影頻度も多くなり、治療前後の状態を記録しておくことで、患者さんと情報を共有できたり、治療の効果が目に見えることで、理解していただきやすくなります。

矯正治療の治療前後の比較。なかなか、下の歯並びをこの角度から見れることはありませんよね。矯正の効果がよくわかります。

審美治療の治療前後の比較。銀歯を外して、ダイレクトボンディングによるMI(Minimal Intervention:最低限の切削)治療を行った記録。こんなところから撮影できるのも、口腔内写真ならでは。

このように、「百聞は一見にしかず」を一気に実現してくれるのが、一眼レフカメラによる口腔内写真です。自分たちの治療の未熟さが如実に現れることもあり、口腔内写真は歯科医師の研鑽のためにも不可欠、と言われている所以です。(こっちはドキドキですけどね)

口腔内写真用のカメラもどんどん進化している

一眼レフで口腔内写真をとるというのは、意外と難しいのです。一眼レフのカメラに「リングフラッシュ」という特殊なストロボをつけたり、レンズを接写用のマクロレンズにすることが必要ですし、専用のお口を広げる器具や、鏡を駆使する撮影には、訓練が必要です。

そこで現在は、一眼レフカメラだけではなく、「似たような」画質のよい写真がとれる軽くておしゃれなカメラも発売されています。シャッタースピードや絞り、ISOなども、組み込まれてしまっていて、考える必要はありません。

一眼レフのような写真が簡単に取れるカメラもあります!こちらはかなり秀悦です。

さらに最近は、スマホに光源をくっつけて、口腔内写真を撮ってしまえ!という商品も出てきています。まあまあの写真が撮れますが、こちらはまだまだ一眼レフの足元にも及びません。

まとめ

今日は、歯科医院における一眼レフカメラと、口腔内写真のお話でした。歯科医院に行って、大きなカメラでお口の中を撮らせてもらうよう頼まれたら、ぜひ、快諾していただけたらと思います。その記録が、その後の治療のいろいろな参考や資料となったり、歯肉の状態の変化をみていくのにとても役立つのです。

当院でも、あの時写真を撮っていてよかった、と思うことがよくあります。お子さんには特に、成長の記録としてプリントして差し上げたりするとまた喜ばれます。

さらに簡単で、軽いカメラが発売されるのを待ちながら、今はまだまだ、一眼レフで頑張っていきますよ。

 

 

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