【白い歯相談室】原因がわかれば見えてくる。白い歯の作り方。

こんにちは。歯科医師の松浦直美です。

誰もが憧れる白い歯ですが、年齢を重ねるとともに、いつの間にかなんとな〜く、歯の色が変わってきたり、あきらかに薄汚れて見えたり、歯の根元が黒ずんで見えたり、ということに気付く方も多いかと思います。

歯科にいくのは億劫だし高そうだし、街角で見つけた「ホワイトニング」のサロンのようなところに通ってみようかしら、などと考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その前に。
どうして歯の色が変化してきているのかを、確認してみましょう。原因がわかれば、余分な時間やお金をかけずに、歯を美しくする方法が見えてきます。さあ、手鏡を用意して、ご自分の歯をじっくり観察してみてください。

歯が変色する原因その1 外因性の着色

原因
飲食物やタバコなど、原因が外からの摂取物にある変色です。コーヒーや紅茶、赤ワインなどの飲み物を好む方は、茶色っぽい着色がしやすく、なんとなくくすんだような色をしていたり、ぽつぽつと黒や茶色の斑点が歯についていたりします。タバコによる着色はもっとあからさまで、真っ黒なヤニがついて独特な色がついています。

解決方法
普段の歯磨き剤をホワイトニング成分の入っているものに変えてみたり、街のセルフホワイトニングでホワイトニングをしてみることで、ある程度の効果は期待できます。また、歯を綺麗にしたいあまり、硬い歯ブラシでガシガシと力を入れて歯を磨いていないか、確認してみてください。歯の表面を傷つけるような磨き方をしている方は、さらに着色しやすくなるという悪循環が生まれています。

理想的な改善方法は、歯科医院で磨き方を確認してもらい、PMTC(Professisonal Mechanical Tooth Cleaning:プロによる機械的清掃)を行い、その後にオフィスホワイトニング、もしくはホームホワイトニングを行うこと。これでかなりの白さを実感できるかと思います。
歯科医院でできるホワイトニングをまとめたお話は、こちら↓

歯が変色する原因その2 加齢による変化

原因
歯の一番表層にあるエナメル質という硬くて美しい部分が、加齢とともに薄くなり、内部の象牙質の色が透けてきて黄色っぽい色になってきます。「黄ばみ」などと言われ嫌われやすい症状ですが、これは加齢による症状で、仕方のないことなのです。そのほかに、長年いろんな食べ物を噛み砕いて、私たちの生命を繋いでくれていた歯は、だんだんとエナメル質にこまかなひび割れが入り、そこに着色物質が入り込んで全体的にくすんだ色になったり、明らかな「黒い線」として歯に存在感を示していることも多いです。

解決方法
黄ばみやくすみに関しては、PMTC(プロのクリーニング)と、過酸化水素を使用した歯科ホワイトニングで、回復は期待できます。年齢を重ねた歯には、ホワイトニングの効果はすぐには出にくいことが多く、効果を高めるにオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせるデュアルホワイトニングが必要なことが多くなります。軽度であれば、ご自宅でのホワイトニング歯磨き剤や、セルフホワイトニングなどでもある程度の回復は可能です。
ひび割れが大きく目立つ場合は、ホワイトニングだけでは対応できないため、歯の表面を少しだけ削合してラミネートベニアという薄いセラミックを貼り付ける方法で改善することを検討します。

歯が変色する原因その3 詰め物や被せ物の変色

原因
鏡の中のご自分の歯をよーく見てみてください。詰め物や被せ物が入っていませんか?白い詰め物(コンポジットレジン)は、治療してしばらくは美しい状態を保っていますが、だんだんと劣化して、着色したり、歯と詰め物の境目に隙間ができて、そこに着色物質が入って黒い線ができてしまったりします。

また、部分的な詰め物ではなく、クラウンと呼ばれる歯全体に被せる被せ物も、古くなると材質によっては表面の劣化や着色が起こり、くすんだ外観になってしまうことが多いです。さらに、被せ物と歯の間に隙間ができて、歯の根もとが暗く、黒く見えてくることはとてもよくあります。
下記は、当院の患者さんで、40代の女性患者さんです。上記のすべてが前歯に集結してしまい、とても気にされていました。

患者さん同意のもと、使用させていただいております。

解決方法
詰め物や被せ物の変色は、PMTC(プロのクリーニング)でもある程度白さを取り戻す可能性もありますが、根本的な解決は詰め直し、かぶせ直しをすることです。特に、被せ物が劣化していたり、歯と合わなくなって根元が出てきている状態は見た目に影響するほか、汚れが入りやすくなって虫歯や歯周病になりやすくなりますので、早めにやり直しを検討します。

歯が変色する原因その4 歯の中の神経が壊死している

原因
歯をぶつけてしまったり、虫歯が進行してしまうと、痛みもなく歯の中の神経が死んでしまう(壊死)ことがあります。神経が死んでしまった歯は、色が灰色から黒ずんだ色に変色してきます。また、虫治療で神経を取り除く治療をした歯も、同じようにだんだんと色が変わってきて、他の健康な歯とは明らかに違う色を呈します。

解決方法
まだ神経を取り除く治療をしていなければ、その治療をしっかりと行ったあと、以下の方法を適用します。
1. ウォーキングブリーチ法:変色している歯の裏側に小さな穴を開けて過酸化水素などの漂白作用のある専用の薬剤を埋めこんで漂白していきます。余分な歯を削ることがないので良い方法ですが、どのくらい白くなるかの予測が難しいことと、まれに歯にダメージを与えることもあり、注意が必要です。
2. 上記の方法で対応できない場合は、歯を削って白い被せ物を装着し、他の歯となるべく色を合わせます。被せ物をする前に、他の歯のホワイトニングをしておくと全体的にさらに明るくなるため、前歯の被せ物を検討している方にはプレホワイトニングはとてもおすすめです。

まとめ

いかがでしたか? 一口に歯の色の変化、といっても、本当に色々な原因があるのです。ご自分で対応できる程度の症状もありますが、歯科医院で対応してもらわなければ決して改善しない場合もあります。もしあなたが、歯の色を気にしていたら、上のどの「原因」が考えられるのか、かかりつけの歯科医院で診断してもらいましょう。
気になっていたその歯の色が、以外にあっさりと、改善されるかもしれません。

 

 

 

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