GBT定期メインテナンスに必須!あの、魔法のお粉の正体は?

こんにちは。歯科医師の松浦直美です。

前回のブログで、当院に定期メインテナンスにいらっしゃる高校生以上の方すべてに保険治療で提供している「GBTメインテナンス」を、スタッフみんなでアップデートしたお話をしました〜。

当院の患者さんやスタッフは、耳にタコができているであろう「歯や歯ぐきに巣食うバイオフィルム」を定期的に除去することの大切さを改めてまとめていますので、「GBTメインテナンスとはなんぞや??」と含め、復習したい方はぜひ覗いてみてくださいね!

GBTメインテナンスとは、「エアフロー」という機械を使用して、バイオフィルムを安全に、効率よく、そして快適に除去するプロトコールです。今日は、当院で使用している「エアフロープロフィラキシスマスター」というスイス製のメインテナンス機材と並んで、GBTメインテナンスに必要不可欠なある消耗品のお話です。

「エアフロー」を体験した方はお分かりかと思いますが、シューっと霧吹きのような細かい水しぶきが、歯の表面を舐めるように動いているのを感じていただけるかと思います。そして、なんとなく「美味しい・・・」のです。

この細かい細かい水しぶきを形成しているのが、水、空気、そして「専用パウダー」。

このパウダーは本当に革命的に秀悦なので、私は「魔法の粉」と怪しい名前で呼んでいるのですが、もちろん怪しいものではございません。

「プラスパウダー」という商品名がつけられていますが、主成分は「エリスリトール」という爽やかな甘みの糖分、それに歯周病菌を殺菌する「塩化セチルピリジニウム (CPC)」が配合されています。

エリスリトールは、メロンや葡萄などの果物や、味噌、醤油などの調味料にも含まれる自然の成分ですが、虫歯予防で一躍有名になったキシリトールと同様、甘味料としてとうもろこしや芋類などから作られる糖アルコールと呼ばれるものです。無添加で安全、もちろん糖分といっても、キシリトールと同じく虫歯になることはなく、カロリーもありません。

スーパーで売られている自然甘味料「ラカントS」、我が家でも愛用していますが、あれもエリスリトールを使用したものです。

このエリスリトールを、他のエアフローパウダー(約65~200μm)よりも圧倒的に小さな直径わずか14μmの粒子に加工して水にしっかりと溶かしてエアの力で吹き付けることで、歯や歯ぐきをほとんど傷つけることなくバイオフィルムを除去することができるのです。優しい甘さと、身体に全く害がないことから、2歳以上の幼児から使用可能です。(当院では、保険て行うGBTメインテナンスは原則高校生以上に提供しています)

プラスパウダーが世に出るつい数年前までは、「グリシンパウダー」というアミノ酸のパウダーがもっとも良いとされていました。グリシンパウダー以前のものは、粒子が荒く歯を傷つける心配が大きかったのと、ナトリウムが入っていて塩分制限をしている方には注意が必要、などの欠点があり、柔らかくて体に優しいグリシンパウダーが出た時は、素晴らしい〜と喜んだものです。
(*今でも、「エアフロー」と言っても、機材によってはナトリウムの入ったものを使用している場合もあるかと思いますので、健康上心配な方は歯科に聞いてみてくださいね。)

しかしこのプラスパウダー(魔法の粉)は、グリシンよりもさらに粒子が細かく安全で、今まで注意が必要とされてきたインプラントや重度の歯周病の方にも安心して使うことができるようになりました。パウダーの価格が跳ね上がったのが歯科医院にとってはとても痛いところで、保険適用のメインテナンスで採用するかずいぶん悩みましたが、今ではやはりよかった、と思っています。

個人的には、中身もさることながら、スイス製のおしゃれなボトルも気に入っています。

この魔法の粉を使って綺麗にバイオフィルムを落とす「エアフロー」は、GBTメインテナンスの一環として大切なプロセス。詳細を知ると、ますます、メインテナンスが楽しくなるのではないかと思います。

次のメインテナンスでは、この「プラスパウダー」の味も確認しながら、快適メインテナンス、受けてみてくださいね。

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