我が家のツンデレ娘 〜第50回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖

歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、2010年から歯科医院を営む夫婦が、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年より院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 かならず毎月、どちらかが書く
2 内容は、歯科治療以外のこととする

第50回 我が家のツンデレ娘

うちには二歳のベンガル猫がいる。メスで名前は「ベル」。

次男が「ベンガル」の頭のべとしっぽのルをくっつけてつけた。由来は安易なのだが、フランス語で「ベル」は美人の意味だと長女から聞き、家族一同気にいっている。手前味噌だが、スタイル抜群の美人さんだ。

ペットショップで見つけた時、一番元気に動き回っていたので連れ帰ったのだが、予想以上のおてんば娘だった。

お陰さまでほとんど病院のお世話になったことは無いのだが、人に束縛されるのが大嫌いで、爪を切るのも四人がかりである。抱いても、すぐに腕を振りほどき逃げ出してしまう。妻は「抱かれない猫なんかいらない!!」と、ときどき癇癪を起してしまうが我関せず、お気に入りの場所で優雅に毛づくろいをしている。

しかし、人嫌いというわけではなく、部屋を移動すると何気ない顔でついてきて、そばに横たわりこちらを観察している。次男が怒られていやいや宿題を始めると、足元や机上に陣取り、終わるまでじっとしている。

彼女なりに応援しているつもりなのであろう。自分の気持ちを素直に表現できない不器用さんなのだが、私が風呂上りにソファーでくつろいでいると、洗髪し濡れた頭に身体をすり寄せてくる。そんな時は「やっぱり俺を一番好きなんだな~」と、一人悦に入るのである。

さて、長女が帰省してた先日のこと。夕食後夕涼みを兼ね、家族でブラブラと近所のコンビニにアイスクリームを買いに出かけた。帰って戸を開けると、ベルが心配そうに玄関口で待っていた。妻が「ベル~ \(~o~)/」と駈け寄ると、いつも通りさっと出窓に飛び上がってしまった…(笑)

そんな様子を見るにつけ、「何が性格形成に影響したのだろう?」と考えることがある。出会ったのは生後2か月頃だったが、母猫や兄弟からすぐに離されてしまったのだろうか? いつの日かゆったりと抱ける日がくることを信じて、ゆっくりあせらず見守っていきたいと思っている。                      (文 : 松浦 政彦)

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