【白い歯相談室】定期的なホワイトニングをいかに安全に、リーズナブルに継続するか

ホワイトニングの本当の効果とは

こんにちは。歯科医師の松浦直美です。

歯を白くする目的って、なんでしょう?おそらく、初めは「歯を白くする」ことで、お顔の外見がよくなったり、笑顔に自信がもてるようになったり、といった「見た目」の改善を目的として、ホワイトニングに挑戦する方がほとんどではないでしょうか。

その意味で言えば、歯が白くさえなれば、手段は問わない、という考え方にもつながります。

歯科医院でホワイトニングをするよりも、安く、手軽に、歯を白くする方法は巷に数多あります。街に行けば安価なホワイトニングサロンがありますし、ホワイトニング歯磨きと言われるものは数え切れないくらい売られています。海外から個人輸入すれば、日本では認可されていない濃度のホワイトニング製剤を手に入れることも可能です。

しかし、ホワイトニングの本当の効果は、歯が白くなることにより、「口腔内の健康への意識が高まる」ことではないかと思います。

入口はセルフホワイトニングでも、歯が白くなる歯磨き粉でもいいのです。

しかし、歯がなんとなく白くなって終わり(または大して白くもならない)、もしくは、歯石がついていたり、虫歯や歯周病があるかもしれないのに気軽なホワイトニングに終始している、というのは、なんとも「片手落ち」な上、状況によっては危険なこともあります。

やはりせっかく歯を白くしたい、という気持ちがあるのなら、定期検診やクリーニングといった「最低限の」歯のケアは、ベースにしていただきたいと思います。それが、白さを保つ1番の近道、しいてはホワイトニング代の節約にもなるのですから。

ホワイトニングを安全に安価に継続するには

ホワイトニングを継続する上で、よくいただくご質問が、「ホワイトニングの安全性」と、「費用」です。
安全性については、正しいやり方を継続する限り、歯を痛めることもありませんし、身体への影響もないとされています。しかし、年齢が低い方や、妊産婦への使用は確実な安全性が確立されるまでは、禁忌としています。

ホワイトニングの禁忌症でないことを確認する

以下の方は、ホワイトニングは禁忌、もしくは効果が出ないとされています。
*年齢:日本では年齢制限は設けられていませんが、イギリスでは特に理由がない限りは18歳以上、とされていることから、当院でも18歳以上を安全に行える目安と考えています。(若いうちは歯の中の神経の空隙が広く、過敏になりやすいため)
*妊婦、授乳中の女性
*ホワイトニング製剤やラテックスにアレルギーがある方
*無カタラーゼ症
*重度の知覚過敏症(対応できる場合もあります)
*歯の変色が人工の歯、もしくは金属の溶出によるものの場合

勝手に濃度の高いホワイトニング製剤を使用しない

国内で認可されているホームホワイトニング製剤の濃度は過酸化尿素10%(オパールエッセンス、ティオンホームなど)です。つい最近、国内ではもっとも高い濃度過酸化尿素15%に当たる濃度のもの(オパールエッセンスGO)が認可されました。

ホワイトニング製剤は、必ずかかりつけの歯科医院でしっかりと説明を受けて購入するようにしましょう。ネットでの個人輸入で、過酸化尿素20%、30%など濃度の高い海外製品が手に入りますが、濃度が高いほど白くなる、と考えるのは間違いです。

強いて言えば、白くなる速さが少し早くなる、ということになります(1日2時間の装着時間が、1時間になる、という感覚)。この少しの時間を惜しんで濃度の高い製品を使用することは、歯を痛めたり、知覚過敏などの不快な症状が出やすくなります。適切な濃度の製剤を、適当な間隔で上手に使うことが、もっとも歯とお財布に優しい、ということを理解し、効果を焦って高い濃度の製品を使用しないでください。

定期メインテナンスを行い、白さを保つ

定期的なメインテナンスクリーニングを行うことは、ホワイトニングの効果を長持ちさせる最高の方法です。それでも、半年くらいたつと、「色の後戻りがあるかな」と感じることがあると思います。喫煙する方や、コーヒー、紅茶、赤ワインなどのステインがつきやすい嗜好品を好む傾向がある方は、特に後戻りを感じやすいかと思います。

この、「少し後戻りしたかな」というあたりで、タッチアップホワイトニングを行います。

軽度のタッチアップホワイトニングであれば、ホームホワイトニングは1回2時間の装着を2〜3日程度(当院ではホワイトニングジェルは7日分3500円)、オフィスホワイトニングであれば1回行うだけで、かなりの改善が期待できます。確実にキープしたい場合は、オフィスホワイトニング1回、ホームホワイトニングを1日行うのがいいでしょう。

現在は、1回分を購入できる使い捨てのホームホワイトニング剤(当院では1回分2500円で販売しています)もありますので、とても便利で使いやすくなりました。

定期メインテナンスと、少し戻った後のタッチアップホワイトニング。これが、安全に、そして安価にホワイトニングを継続して、健康的で自然な白い歯を保つかしこい「コツ」です。

まとめ

ホワイトニングは、その需要の高さから、さまざまな情報が溢れています。その情報に惑わされて、効果がない方法に費用と時間を費やしたり、効果があったとしても、その継続に余計な費用がかかったり、といったことがあるであろうことは、想像に難くありません。

歯科医院の敷居は初めは少し高いかもしれません。しかし、その安全性と確実性を考えれば、やはり歯科医院でのホワイトニング、そして定期メインテナンスを、生活習慣に取り入れていただくことは大きな意義があるのではないかと思います。

 

 

 

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