40代以降になったら少しずつ考えよう〜歯を失った場合の選択肢〜

こんにちは。歯科医師の松浦直美です。

歯が抜けた夢を見たら、よくないことが起こるとか、ストレスが溜まっている証拠だとか・・・いろんなことが言われていますが、私も何度か見たことがあります。しかし、別によくないことは起こらなかったな〜。むしろ、「あ〜夢でよかった!」と心からほっとしたことを覚えています。

しかし、長い人生では、実際に歯が抜けてしまうこともあります。虫歯と歯周病が2大原因ですが、他にも根の治療をした後の嚢胞やひび割れなど、年齢を重ねてくると歯を抜かなければならない場面に出会ってしまうことも多くなります。

しかし、そこで大切なのが歯が抜けた後の修復。抜けたままにしていいのは親知らずくらいです。それ以外の歯が抜けた時には、決してそのままにしないで下さい。抜けた部分を適切に修復することが、他の歯を守ることにつながります。

歯が抜けた後の選択肢

歯が抜けてしまったら、選択肢がいくつかあります。一つ一つ、見ていきましょう。

ブリッジ

抜けた部分の両脇にしっかりした歯が残っていれば、その歯を利用して3本(もしくはそれ以上になることも)が繋がった人工の歯を専用のセメントでくっつけます。

ブリッジのメリット
固定式なのでしっかりしていて噛みやすい。

ブリッジのデメリット
両脇の健康な歯を大きく削る必要がある。
歯磨きがしにくい部分がある。
材料によっては銀などで目立つ。

入れ歯

歯のない部分が大きかったり、ブリッジにするために歯を削りたくないという場合には、取り外し式の入れ歯を入れる場合もあります。修復する歯の本数や場所によって様々な形がありますが、人工の歯と歯ぐきを形作ったものを、金属のバネなどで残存している歯に取り付けて使用します。

歯がない部分が多くなると、このような形になっていきます。

入れ歯のメリット
残りの歯を削る量が少ない。
取り外して洗浄できるため、清潔を保ちやすい。
保険内であれば安価。

入れ歯のデメリット
取り外し式なので面倒。
歯ぐきの形と合わなくなると痛みや食べ物が入り込むようになり、調整や再製作が必要になる。
金属のバネなどは周りの歯に負担をかける。

インプラント

抜けた歯の部分にチタン製の人工の歯根を埋め込んで、その上にセラミックなどの白い歯を被せて使用します。

インプラントのメリット
他の歯の力を借りることがないため、他の歯に負担をかけて弱める心配がない。
固定式で、自分の歯に近い噛み心地が得られる。
セラミックなどの歯を入れるため、見た目が美しい。

インプラントのデメリット
人工歯根を埋め込むための手術が必要。
治療終了まで時間がかかる(仮の歯を入れたりして見た目と機能は確保しています)
保険外診療のため、費用がかかる

上記が一般的な修復方法です。

どの治療にも一長一短があり、適応も患者さんによって違います。どの方法で修復するのかを担当医としっかりと話し合い、納得のいく治療をうけることで、歯を失っても大きく見た目や食べる楽しみを失わないようにしていただきたいと思います。

初めの一本が抜けてしまった時が肝心!決して、そのままにしないで下さい。

 

関連記事