第73回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜今年は合格?ガーデニング顛末記その2

歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、歯科医院を共に営む夫(真面目なのでここではマジオ君)とともに、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年から書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外の事とする。

第73回 今年は合格?!ガーデニング顛末記その2

 診療も、それ以外の様々な医院のことも、患者さんに指摘され、教わることはとても多い。治療時のちょっとし た不快なことや、心配事。子供の頃から虫歯だらけで歯科医院によく通っていた私は、患者さんの気持ちがよく わかると思っていたが、患者さんに指摘されて初めて、ああ、そういうものか、と気づくことも多い。
 そして、昨年も8月号(vol60)のコラムで話題にした、玄関前の花壇。温かい医院の象徴にしたいと作った花壇 だったのに、忙しさにかまけて放ったらかしにされているのを心配した患者さんのさんが、花壇ですっかり枯れ てしまった「風知草(ふうちそう)」をご自宅から持ってきて下さったのだ。その心遣いに嬉しさとともに、恥ずかし さと申し訳なさがこみ上げた。
 
株分けしていただいた優しい名前の風知草を植え付けて1年以上たち、つれづれ手帖60号で誓った約束は、 なんとか守られている。なるべく手のかからない宿根草を選んで植えた花壇だが、季節の気候に合わせて水を 切らさないようにやり、時には伸びすぎた枝を切ったり、花がらを摘んだりと、院長と二人世話を怠らないように している。肥料のやり方がよくわからないので、あまりたくさんの花を咲かせるような植物を植えることはできな いが、生き生きとした緑に覆われて今年の花壇は嬉しそうだ。
 
先日診療にいらしたSさんに「フウチソウ、とても元気ですよ」と話すと、「知ってますよ。だって、今年はきちんと 手入れされているもの」と、「合格」をいただいた。やったー!!
 来年は「つる」植物で緑のカーテンを作ってみたいな。どなたか、ご教示を。(文 のあみ)

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