第81回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜80歳の表彰状

歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、歯科医院を共に営む夫(真面目なのでここではマジオ君)とともに、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年から書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外の事とする。

第81回 80歳の表彰状

8020という言葉を聞いたことがあるでしょうか?80歳で20本以上の歯を残しましょう、という歯科医 会のスローガンです。なぜ20本なのか?20本の歯があれば、大抵のものは食べることができる、とい うのが大きな理由です(親知らずを除いた人間の歯の数は28本)。それが80歳で達成されるなんて、 夢のまた夢。。。とされていた導入時、平成元年の達成率はたったの7%!80歳での平均残存歯は4 〜5本でした。しかし、最新の調査では、達成率は50%!!予防歯科の発達と意識の変化により、80 歳を迎えても、たくさんの歯が残っている方が多くなりました。

しかし、実際には大きな個人差、地域差があり、まだまだ80歳でしっかりとした歯を20本以上残してい る方は少数派だな、というのが前線で診療している地域歯科医師としての実感です。そんな中、県の歯 科医師会より、8020を達成した方に敬意を評して、「表彰状」が贈られることになりました。当院でも、 長く通ってくださっている何人かの方が該当し、最近では20名ほどの方に、診療後にちょっとした「表彰 式」として、贈呈することができました。

持って帰るのに邪魔になるほどの大きな賞状なのですが、みなさんとても大人なので(笑)、「この歳に なって賞状をもらうなんて、ありがたい」「うれしい〜!ありがとう」と迷惑がらずに喜んでくださいます。先 日の小さな表彰式は最高齢の94歳女性で残存歯は24本!ご自分でシルバーカーを押して、3ヶ月ご とに歩いて通院されています。賞状を大切にいつものシルバーカーのボックスにしまって下さり、「また 夏にね」と帰って行く後ろ姿に、本当に大きな希望をいただいた素敵な時間でした。これから、8020、そ して9020と、どんどん後に続いていただけるよう、スタッフ一同頑張りたいと思います。(文 のあみ)

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