【プチプラ審美歯科】エアフロー、ときどきホワイトニング

こんにちは。歯科医師の松浦直美です。

加齢とともに、歯の色がなんとなく黄色くなってきたような・・・とか、くすんだ色になってきたな〜、と思う方は多いと思います。

「歳をとったんだから歯だって齢取って当たり前。仕方がない」

と思っている方。いえいえ、諦めるのはまだ早いです。

歯は、正しくケアすれば、まだまだ白くなります。

Contents

60代でも真っ白な歯の秘訣は

当院が開院したばかりのころから、ずっとメインテナンスに通っていただいている患者さんがいます。

2010年の開院当時で50代の半ばくらいでしたから、もう60代も後半に入っていることになります。

その方は、歯がとても白いのです。

もともと虫歯などはなく、綺麗な歯ではありましたが、美意識がとても高く、当院に通っていただくようになってから、ホワイトニングを希望されました。その後、定期的にホワイトニングを繰り返しています。

そう、60代とは思えない透明感のある白さの秘訣は、メインテナンスとホワイトニング。この繰り返しの賜物だったのです。

ホワイトニングは最初の「リセット」が大切

ホワイトニングは、最初にしっかりとしておくと、その後は時々再ホワイトニングをするだけで、白さを保つことができます。

どのようなホワイトニングをどのくらいすれば「しっかりと白くなった」と言えるのかは、歯の質や始めた年齢、着色性のある飲食物をどのくらいとっているかなどの生活習慣によっても違ってきます。

初めのカウンセリングで、どのくらい白くなりたいのか、どのくらい時間や費用をかけることができるのかを相談することが大切です。

特に、ホワイトニングで歯を白くした後に、さらに何本かの歯にセラミックなどの被せ物をする、という予定がすぐにはない方であれば、ホワイトニングは焦らずに、じっくりと取り組んだ方がより白くなりますし、長持ちもするようになります。

30代以降の「少しくすみみが出てきた」世代であれば、最初のリセットは「デュアルホワイトニング」。オフィスホワイトニングと、2週間〜4週間ほどのホームホワイトニングを組み合わせることで、大きな効果が期待できることが多いのです。

*歯科医院で行うホワイトニングについてまとめた記事はこちら↓オフィス、ホーム、デュアルなどの違いがよくわかります。

30代以降の白さのリセットに最適。デュアルホワイトニングとその後のメンテナンス

20代くらいまでの若い方であれば、オフィスホワイトニングだけでも白くなることが多いと言われています。

しかし、年齢を重ねた歯には、やはり低濃度のホワイトニング製剤を時間をかけてじっく行うホームホワイトニングをを組み合わせると、効果が高まります。

ご自分に合わせたトレーを作ってもらい、ご自宅でジェルを入れて、2時間ほど歯にはめて過ごします。

当院では、基本のデュアルホワイトニングとして、2週間のホームホワイトニングのあとに、オフィスホワイトニングで仕上げる方法を推奨しています。さらに白さを求めたい方や、歯の質によりなかなか白くなりにくい方は、さらに、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを交互に繰り返していきます。

多くの方は、基本のでキュアルホワイトニングである程度の白さに「リセット」することができます。

その後、大切なのがメインテナンスのクリーニングと、時々行う再ホワイトニング。

再ホワイトニングをどのように行うかは、その方のご希望やライフスタイル(ホームホワイトニングは面倒なのでオフィスで一回で済ませたい!)に合わせて、相談します。頻度も、特にこうしなければいけない、という決まりはありません。

しかし、長くとも半年に一回ほどの頻度でオフィスホワイトニング、もしくは数日から1週間ほどのホームホワイトニングを行うことで、満足のいく白さを保つことができたり、少しずつさらに白さが際立つようになっていきます。

当院では、忙しい方には、半年に一度のオフィスホワイトニング、そのあと1日だけホームホワイトニング、というやり方もお勧めしています。もちろん、そのようなやり方を自信を持って勧められるのは、普段定期的にエアフローでメインテナンスをしている方に限ります。

白さをキープする、その時こそ「プチプラ」審美歯科。

ホワイトニングは、繰り返す度により白くなっていきますが、必ず限界がきます。その後は、その自然で清潔な白さをなるべく保つ方向に、シフトをチェンジします。

基本は、歯を傷つけずにバイオフィルムやステインを綺麗に落とす「エアフロー」を使用した数ヶ月ごとのメインテナンスクリーニング。保険も適用になるので、3割負担の方は3500円ほどの負担です。

再ホワイトニングは、歯科医院によって設定は違いますが、ホームホワイトニングであれば一度トレーを製作しておけば、あとは追加のジェルを購入するだけ。

しかし、費用のかかるオフィスホワイトにイングも、2回目以降は期間内であればディスカウントしていますし、なにより1時間ほどの時間で歯科医院内で完結するので、お忙しい方にとっては楽ちんです。

ご自分に合ったやり方や頻度で、定期メインテナンスと再ホワイトニングをくりかえすことが、長く続く秘訣ではないでしょうか。

まとめ

冒頭の女性患者さんは、当院が開院してから12年間、3ヶ月ごとの定期メインテナンスと、6ヶ月に一度のホームホワイトニングを行ってきました。そこまできちんとされる方は流石に少数派ですが、歯は手をかければ60代後半でもここまで綺麗で透明感溢れる白さを保つことができるのか、としみじみ感心しています。

12年間で、治療した歯はゼロ。当院のドアをくぐるのは、メインテナンスの時のみです。

これから、このような方が増えてくれば、難しい歯科の治療をすることもなく、歯科医師も楽ちんだよな〜、と思いながら、今日のブログは終わりとします。皆さんも、めざしませんか? エアフローとホワイトニングを繰り返すだけの、「プチプラ審美歯科」。

 

関連記事