今年こそ!駅ピアノを弾いてみたい 〜第77回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜
歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、歯科医院を共に営む夫(真面目なのでここではマジオ君)とともに、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年から書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外の事とする。
第77回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖
今年こそ!駅ピアノを弾いてみたい
家族で大好きな衛星放送の番組「駅ピアノ」。いつやっているのか分からないのだが、放映があると「駅ピアノだよ〜!」と皆でテレビの前に集まる。聞けば当院スタッフにも、ファンが多い。 世界中の有名な駅に置かれたピアノを、道ゆく人たちが思い思いに弾く。その姿を定点カメラが追い、 テロップでちょっとしたエピソードとともにその人が紹介される。いつも、不思議に思っていた。このピアノは、普段からこんな雑踏の中に置かれているのか? それとも番組のために置かれたものを、趣旨に賛同した道ゆく人たちがピアノを弾いたりインタビューに応えたりするのかな、等々。
気になって調べてみると、もともとは「ストリートピアノ」と言って、英国のある街で、引越しの際たまた ま一時的に路上に放置されたピアノを実験的に一般に開放してみたところ、多くの人に歓迎されてそれ が地域社会の一部として定着していったのが始まりとか。さらに、英国のアーティストは「Play Me, I’m Yours」というプロジェクトを立ち上げ、装飾されたピアノを世界のいろいろな街に設置して多くの人にピ アノを弾く機会を与えるという活動を10年以上も続けているらしい。
ネットで得たウンチクはともかく、駅ピアノという番組の魅力は、誰でも弾けるストリートピアノが国際的に有名な魅力的な駅に置かれることで、街の景色がいっさい画面に出なくても、その街の空気や匂い、ここに集まる人々の幅や魅力がより強調されるところ。ハリーポッターの「9と4分の3」プラットフォームで有名なロンドンのキングスクロス駅で、スーツにネクタイをきりりと締めて、週2回定期的に弾きにくる という91歳の男性の話は駅ピアノファンの間では有名だ。
私もいつかキングスクロスのピアノを弾いてみたい!! 曲は、中学生の息子の吹奏楽で聞いて感動した「レミゼラブル」の中の1曲と決めてい る。それにはまず、友人のピアノ教師にピアノを1から習うところから始めなけれは!! ああ、夢は大きく、今年こそ、まずは小さな1歩から。(文 のあみ)