ありがとう、スイープくん 〜第91回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜

歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、2010年から歯科医院を営む夫婦が、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年から院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外の事とする。(時々ルール違反あり)

 

第91回 ありがとう、スイープくん

以前から気になっていたロボット掃除機を購入した。スマートフォンにダウンロードしたアプリで掃除を開始する時間や回数などを設定するのだが、最初の設定項目は名前である。末っ子が「スイープくん(英語のsweepより)」と名付けてくれた。機械ではあるのだが、名前を付けると俄然親しみがわき、家族が一人増えたような気になる。

ビックカメラホームページより

 

 現在彼は、月水金の22時から1時間ほどかけ、我が家の1階フロアをくまなくきれいにしてくれている。レイアウトを記憶学習し、より効率的に掃除するよう変化する頭の良いやつである。しかし、細い電源コードなどは巻き込んでしまうし、椅子の脚などは邪魔になるので、掃除開始時間前にそれらは片付けるようにした。

より良い仕事をする為にちょっとした下準備が大切なのは、機械も人間も同じこと。たまにフロアマットのたわみに惑わされ玄関口に落ちそうになり、救助要請されるのも、愛嬌があり可愛いものだ。

また、きれいになったフロアを見ていると、「スイープくん」が入り込めない隙間や階段の汚れが気になる。そのため、ときどきテレビ台裏の隙間から埃をかき出したり、二階から一階にゴミを掃き出すようになった。「スイープくん」が掃除という本来の仕事をするだけでなく、大げさに言えば我々家族の意識をも変えてくれた。気のせいか、末っ子のアレルギー性鼻炎も、少し改善したように思われる。

クリーンベース(収納基地)に戻り、掃除したごみを吸い上げられている姿を見ると、疲れ果てて家に帰り、風呂につかり休んでるようにも思える。いつもありがとう! そして、これからも愛猫ベルの迷惑そうな視線に負けずに、頑張ってくれ!! 
「スイープくん」。

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