40代からのオーダーメイド歯科メインテナンス②  〜言い訳しないで済む、歯科への通い方〜

こんにちは。歯科医師の松浦直美です。

久しぶりの気持ちいい青空。

子猫を産んだばかりの地域猫を毎日見かけるようになりました。

お隣さんが餌をあげ、我が家の草ぼうぼうの庭をリビングにして暮らしているようなので、小さいのに大丈夫かな、と心配する必要はなさそうですが。。。

我が家の周りを闊歩している地域猫のお話を院内新聞のコラムに書いていますので、盛岡の端っこの地域事情を知りたい方は是非。

さて、本日は、オーダーメイド歯科メインテナンスのお話の2回目です。治療が終わり、歯科メインテナンスに入った方が、快適に継続するための方法を模索します。

Contents

ジムは続かなかった、ある中年歯科医師の話

メインテナンス継続の話を始める前に、いかに物事を習慣化させるのが難しいのかというお話から。

私は歯科医師という仕事柄、腰痛や肩こりに万年悩まされている上、アラフィフも後期に入ってからは骨ケアもしたいと思っていたため、運動の大切さはよくよく知っていたのです。そのため、数年前、職場の近くにスポーツジム「JOYFIT」ができた時は、こんなに近くなら私も通えるかも!といそいそと入会したものの、、、、

「マシンの使い方がよくわからない」

「一緒に通う友達がいない」

「仕事が忙しくていけないよ」

何かと言い訳をして、数回通ったきり、行かなくなってしまいました。キャンペーンで安く入会し、長い営業時間に「いついってもいいや」と思っているうちに、なんと1年近くの会費を、無駄に払う結果になってしまいました。

ならば、値は張るけれど、プライベートジムなら続くのでは!と思い、今度は思い切ってそちらに入会。だってインストラクターがつきっきりで教えてくれるのだから、多分あっという間に気になっているお腹の肉は減って、カッコいい体型になり、20年後も健康そのもの、の将来が約束されるに違いない。期待満々でした。

こんな背中になったらどうしよう、と期待していました(笑)

・・・しかしですよ。

そのジムのレッスンが、辛いのなんの。一度レッスンを受けると、次の日から3日間は筋肉痛で歩くのもままならない。インストラクターの話では、筋トレは初めはつらけれども続けるうちにすっかりハマってしまい、晩酌もいらなくなり、素晴らしいライフスタイルが手に入る方が続出。。。と聞いていたのに。

マシンを使って50分、ひたすら筋トレする、というスタイルにもどうしても馴染めず、数回のチケットを残して、「次回はちょっと予定があるのでお休みします」といって、預けてあったトレーニングシューズをこっそり持ち帰り、2度と行くことはありませんでした。

とても良い先生だったのに、ごめんなさい。

医療従事者として、特に○年期真っ只中の年代の女性として、今、運動を始める大切さはわかっているつもりなのに。わかっていてもできない。それが、「今」は特に困っていない症状に対する「ヘルスケア」の難しさなのです。

だから、わかっているつもりなんです。「歯科検診(またはメインテナンス)」が大事だとわかってはいても、なかなか継続できない方の気持ちが。だって今、特に困っているところもないし、痛いところもない。でも、将来のために、行った方がいいことはわかっている。そんな気持ちの「若くもないけとそこまで年取ってもいない」方が、キチンと歯科医院に定期的にメインテナンスに通うには、「正義」とは違う何かが必要なはずです。

初めて続けられた習い事と、歯科メインテナンスに共通点を探す

フィットネスに挫折してからしばらくたって。。。。都会暮らしなら、電車通勤や街歩きで随分と歩くのに、家の前から職場の前まで車という地方都市暮らしで、朝から晩まで仕事。

このままではやはりいけないと、ダメ元で始めた新しいある運動は、なんと長いこと続いている趣味になりました。

それは、「ホットヨガ」。ヨガを、思いっきり蒸し暑い部屋で、汗をかきながらやる、というアレです。

実は、ヨガは今までも何度か他の教室などでトライして、やはり短期間でやめています。理由は、「体が硬くて痛いから」「スタジオが寒いから」「先生とのコミュニケーションが全くなかった」など、言い訳はいろいろあります。

では、なぜ同じヨガでも、今回は続けられているのか。ここに、私のような方にも歯科メインテナンスを続けてもらうヒントがありました。

通いやすい

ホットヨガは職場から徒歩10分。車だと1〜2分で行くことができます。やはり、「近い」というのは通いやすさの1番のポイントです。
歯科医院は、いまやどんな小さな街や村にもありますから、まずは通いやすい歯科医院を探すのが第一歩。ただ、歯科メインテナンスにあまり力を入れていない歯科医院もありますので、ホームページを見てみたり、実際に行ってみて、お話を聞いてみることも必要かと思います。

DX化を利用した便利さと手軽さ

私の通っているホットヨガ「LAVA」は、携帯にアプリを入れると、どんなレッスンが何日の何時にあるのか、簡単にチェックできて、気軽に予約することができます。ただし、予約したレッスンに出れない時は1時間前以前にキャンセルしないと、次の予約がとりにくくなる、というちょっとしたペナルティがあります。

ポチッと押せる手軽さはあれど、最低限の礼儀とルールは利用者に課している。その「アメとムチ」的なところが、利用する側にも適度な緊張感を与えてくれて、結果として「キチンと通う」となっている気がいたします。

では、歯科ではどんなDX化(オートフォーメーション)が可能でしょうか。

歯科医院は、「予約システム」を導入しているところが多く、患者さんの予約をコンピューターが管理して、予約の1週間前と前日に登録していただいているメールやSMSにリマインダーを送るなどのサービスを提供しています。そのようなシステムがあれば、予約をネットやアプリで気軽に行うことができるので、メインテナンスの予約が簡単にできます。

しかし、なんと言ってもメインテナンス予約をするもっともよいタイミングは、「メインテナンスが終わった時」です。

歯科メインテナンスが終わったら、次のメインテナンスの予約をとってしまうのです。一番好きな時間帯を、お気に入りの衛生士さんで、などと指定もできますしね。

数ヶ月先の予定はわからない、という方もいますが、予定というのは入れてしまったもの勝ち。なぜか、入れてしまった予定があれば、次の予定はそこを避けて、なんとなく、うまく行くものです。ぜひ、歯科メインテナンスの予約は、さっさと入れてしまってください。リマインダーは、コンピューターが送ってくれますのでご心配なく。

それでも仕事のシフトなどで、どうしても予定がわからない方は、ネット予約です。同じシステムやアプリで、ネット予約ができますし、予約のない方でも、だいたいの時期(6ヶ月後、など)を登録しておけば、「そろそろですよ〜」というリマインダーが、アプリやメールに届きます。あ、そうだ、歯科だ、とその場でウェブ予約ができるのです。

ただ、当院の予約システムの場合は、一度入れた予約のキャンセルや変更はできず、お電話をいただく必要がありますので、そこはほっとヨガに大きく水を空けられているところです。

しかし、まったくのマンツーマンで対応する歯科の特性上、今のところ予約のDX化はここまでが限度かな、と思うと同時に、キャンセルに対しても患者さん側の礼儀、意識はとても重要です。歯科衛生士は40〜60分のケアルームを確保して、お一人お一人のカルテを前日に読み込んでお待ちしています。

うっかり忘れがなくなるくらい、歯科メインテナンスが習慣になるまでは、歯科医院でもなるべくサポートしますので、便利な機能を使いこなして、せっかく始めたメインテナンスを継続し、キャンセル続きで行きづらくなる、なんてことをなくしましょう。

楽しい内容!

筋トレを頑張るジムに比べ、私にとっては、ほっとヨガはレッスンそのものが圧倒的に楽しい。

もちろん、辛い〜痛い〜、の動きもあるけど、なるべく飽きさせないようなレッスン展開、そして出来ない人への「許容」がとても大きく、「この動きができない方はこうしてみてくださいね」というフォローが細かくあるのがすごいなと感心します。

初級者から上級者まで、さまざまなコースを揃えている上、、暗い中で行うキャンドルを灯したヨガ、さらにはアフリカのサファリでやっているような感覚にさせてくれる音楽やレッスン内容で、楽しませてくれるネイチャーフィールヨガなど、受講者を飽きさせません。

歯科であれば、「うわあ、楽しい!!」とはいかないかもしれないかもしれないけど、少なくとも「今日も来てよかった」と思って欲しい。

そのためには、やはり、メインテナンスはオーダーメイドである必要があります。

これは何も、前回お話しした唾液検査(虫歯リスク検査)を行うこどだけではありません。唾液検査をする必要のない方もいらっしゃいますし、虫歯のリスクが少なくても、歯周病がすごく心配な方もいらっしゃいます。

**前回のお話はこちらから**

また、お年を召した方であれば、ブラッシングの仕方などを一生懸命練習してもらうよりも、定期的にしっかりと汚れの溜まりやすい部分をプロフェッショナルクリーニングする方が重要です。

私の医院では、患者さんのカルテに「ピンク色」「黄色」などの紙が挟まっていて、唾液検査があればその結果や、その方の口腔内状況、気をつけたいところ、いつも使っている口腔ケア用品、レントゲンで確認する時期など、忘れないようにメモしています。その方専用の、「衛生士カルテ」があるのです。そのため、担当衛生士は必ずしも毎回同じでなくても大丈夫。これが、保険でもできる「オーダーメイドメインテナンス」です。

最後に、衛生士や歯科スタッフとのちょっとした会話で笑いあってから、次の予定を決めて、爽やかな気持ちで帰っていただけたら、「今回のメインテナンスも大成功」ということになります。

まとめ

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

習い事も、歯科メインテナンスも、通う人、お待ちする側、双方のちょっとした工夫で、驚くほど継続しやすくなります。

「わかっているんだけど。。。」いけていなかったあなた。大丈夫、あなただけではありませんよ!でも、ここで、一歩を、踏み出しましょう。習慣化してしまえば、痛くなくても歯科に行くことは、美容院に行くことと同様、「ごく普通のこと」になるはずです。

 

 

 

 

 

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