【ブレスケア入門】キレイに歳を重ねたい女性には必須のマナー!エピローグ:最後の砦。口臭治療専門外来

こんにちは。歯科医師の松浦直美です。

本日は、今まで3回にわたり続けてきた「40代からの口臭対策」シリーズの最終回。

今までの投稿を読んでいただけた方であれば、特に40代以降に増えてくる口臭の種類や原因、その一般的な対応法まで、一通りの知識を得ていただくことができたのではないかと思います。前回までの記事はこちらでご確認ください。

いよいよ最終回の今日は、一般の方々にはもちろん、我々歯科医師や歯科医療従事者でもなかなか知らないことも多い世界である「口臭専門外来」のお話です。聞いたことのある方も、初めて聞いた方も、口臭専門外来で「口臭」に深く悩む方々に本気で向き合う歯科医師がいることを知ってください。そしてこの記事が、本当に悩んでいる方への一助となれば、嬉しく思います。

口臭専門外来とは

さまざまな口臭対策のTVコマーシャルや、ケア製品、女性雑誌での記事など、口臭を気にする人がいかに多いのかは想像に難くないですよね。

しかし、歯科医師であっても、歯科の病気(虫歯や歯周病)以外の原因による口臭への対策は大学や卒後教育で習うことはなく、とくに歯科治療の必要がない方であれば、「気にしすぎですよ」「大丈夫ですよ」と安心させるくらいしか、対応がないのが現実です。

とは言っても、口臭ケアは「エチケット」程度に考える方が多い一方、本当に長い間、人付き合いにも困るほどに悩んでいる方が一定数いらっしゃいます。

通常の歯科治療や、口臭を起こす全身の病気への対応を行ったとしても、どうしても口臭への「不安」や、実際に口臭があると悩んでいる方。そういう方々のための外来が、「口臭専門外来」です。

歯科には、一般歯科、矯正歯科など、法律で「標榜(看板などに書く)」ことができる科は決まっていて、口臭科、というのは存在しません。専門外来は、歯科大学や歯学部を持つ大学病院に併設されている場合と、個人のクリニックが開設している場合がありますが、治療方法は画一的ではなく、さまざまな対応方法があるのが現状です。

近くの大学病院で口臭外来があるかどうかは、ホームページなどで調べることができますので、大学病院での治療を受けたい方は探してみてくださいね。ちなみに、当院のある岩手県では、岩手医科大学附属病院が「高度先進保存科:口臭外来」を設置していますし、おとなり宮城県の東北大学病院では、「予防歯科」で「口臭外来」を開設しています。都内の東京医科歯科大学附属病院では、「息さわやか外来」などとわかりやすい名前をつけて、口臭治療を行っています。

もっと身近にあるのが、個人クリニックによる口臭外来です。口臭治療を行ってるところはホームページや看板などで告知していますが、先程申し上げた通り、対応方法はさまざまです。どのような方法なのか、実際に診察を受けてみたり、ホームページや電話などで確認してみるのも良いかもしれません。

下記にご紹介するのが、東大阪市の口臭治療専門歯科医院「ほんだ歯科」の理事長本田俊一氏が研究開発した、個人クリニックで体系的に本格対応できるほんだ式口臭治療。私の医院でも、口臭に悩む方の一助になればと、開業当初に本田先生より直接技術を指導していただき、提携クリニックとしてしばらく患者さんを受け入れていました。現在は、一般歯科治療が多くなり受け入れが難しくなったことから、歯科に起因する口臭以外の対応はしていませんが、口臭に悩む患者さんがとても多いことを目の当たりにし、そしてその対応における知識を得ることができた、貴重な機会となりました。

エクセレントブレスを生み出す。ほんだ式口臭治療

口臭を気にしていたり、口臭のケアをきちんとしたいと思っている方は多いです。でも、通常は、定期メインテナンスに通院することで、虫歯や歯周病、そして忍び寄るドライマウスに気をつけていれば、それ以上のおおげさなケアは必要ないことが多いのです。

しかし、1回目の「プロローグ」でお話した生理的口臭に対してとても敏感な方や、他人のちょっとした仕草に反応して、深く悩んでしまう方は意外と多くいらっしゃいます。そのような方に、本気で向き合うのがほんだ式口臭治療、そして、その技術を継承している提携クリニック(エクセレントブレスアライアンスクリニック)です。(当院は現在提携クリニックではありません。)

驚くほどの共通点

上記の方には、不思議なほどの共通点があります。
1。見目麗しい。
2。普通に問題なく働いていて、社会的地位も高い。
3。他人の仕草(話をしていた相手が鼻に手をやる、顔を背けるなど)をきっかけに、口臭についてとても気にするようになった。
4。人当たりが良く、「いい人」である。

いわゆる、とても真面目で、人を思いやる気持ちが強い、そして側からは、口臭を気にしているとは思えない。そんな方が多いのが特徴です。

ユニークな検査で、口臭を「気のせい」と言わせない。

プロトコールの詳細は割愛しますが、とにもかくにも、検査と診断に時間をかけます。

問診、食事の記録、唾液検査はもちろん、オーラルクロマと呼ばれる口臭ガス測定器を使用して、口腔内はもちろん、鼻腔内や喉のどの奥まで、口臭の原因となる硫化水素などのガス濃度を測定。尿検査や自律神経、ストレスの分析まで行います。(アーク出版:本田俊一「もう口臭で悩まない!」より)

極め付けは、「官能検査」と呼ばれる担当歯科医の鼻による検査。患者さんの口に鼻をギリギリまで近づけて、臭いを確認するのです。コロナ禍になってからは官能検査は行っていないそうですが、実際この検査をすると、通常の距離では臭わない程度の口臭を感じることができ、「気のせい」と言われ誰にも分かってもらえなかった悩みを、初めて共有することができるのです。

こうして、口臭の存在や、原因を突き詰めた後は、独自のプロトコールで治療を行っていきます。その結果はまさに「エクセレントブレス」。完全に息を無臭にする方法を一人一人に合った方法で指導します。このような一般歯科に起因する口臭以外の治療は、保険適用外になります。

ほんの概要ではありますが、口臭専門外来がどのようなものなのが、分かっていただけたのではないでしょうか。

通常のケアでは不安が消えない方へ。最後の砦として、口臭専門外来の存在を知ろう。

まずは、このような外来があることを知り、どうしても不安が消えない方は、受診を考えてみましょう。

専門外来はほとんどの県の大学病院などが開設しているほか、個人クリニックでも対応しているところは多くあります。先程ご紹介したほんだ式口臭治療を提供するエクセレントブレスアライアンスクリニックも、全国に散らばっています。

私の医院でも、長年なやんでいた50代の女性を、専門外来へ紹介して診察を数回受けていただいたことで、本当に嘘のように悩みが解決した例があります。このように悩んでいる方は実は時々いらっしゃいますが、なかなか専門外来に足を運ぶ勇気のでないことも多い。思い切って踏み出せるよう背中を押してあげることも大切かもしれません。

今回は、そんな気持ちも込めて、口臭シリーズの最後に、この外来のことを話題にしてみました。

まとめ

4回にもわたり、口臭についてのお話を続けてきました。口臭に気をつけることは、現代人にとっては必須のマナー。しかし、やるべきことは意外とシンプルなのです。

歯科の病気やドライマウスがないか確認し、定期メインテナンスにきちんと通う。あとは、あまり気にせずに過ごすことが、一番スマートな口臭ケアかもしれません。時々の不安や、ここぞ、というときには、ご紹介したブレスケアを思い出してくださいね。

そして、友人やご家族に、もし通常以上に口臭を気にしている様子があったら。そのような症状にも対応できる専門外来があることを、そっと教えてあげてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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